食べ物の恨みダイエット

【食べ物の恨みは恐ろしい】
よく言われますが、全くそのとおりです。
去年亡くなったワタクシの祖父は母が嫁入りした折、いびり倒したと漏れ聞いております。
「俺の買った魚を食うなー!」
こう怒鳴られ母は家を出たといいます。
人は動物だ。食わなければ死ぬ。
どんなにカッコいいことを言ってみたところで、愛だ夢だと言ってみたところで食わなければ死ぬ。
自分の食料を奪われると思い憎悪をむき出しにした祖父。
それを何十年も(死んだ後でも)ネチネチと思い出しては反芻している母。
そこには食料を分け与えられなかった者と与えたくない者という食べ物をめぐる深い恨みが渦巻いています。(多分今も)
ああなんと恐ろしいのでしょう。
ワタクシには食べている所を見られるのがイヤな時期がありました。
別に頭にデカい口があってそこに元服前の童貞君をほうりこんでいるからではありません。
何となく「生きるために食ってる姿」が恥ずかしかったのです。
ええ、甘納豆でした。
今となっては、くちゃくちゃと音を立てて食事する様を見ても
『イヤらしいヤツじゃ。』
としか思いませんし、まだ食べ物が入っている口を「あ゛ー」と見せられれば『あ゛ー』と返すことも出来るようになりました。
誰も喜びませんができるようになりました。