夏男家の洗礼

『ふつつかものではございますが、どうぞよろしくお願いしますッ。』
「いえいえ、こちらこそよろしくね。」
申し分ない滑り出し。
夏男家族は、ごく普通の幸せ家族。
夏男、国盗りお父さんの国男、主婦の鏡のような鏡ママ、夏男の妹夏美ちゃんというラインナップ。
家族揃っての和やかな夕食。国男さんのギャグも面白い。
んーマンダム。
一段落して、くつろぎモードになっていると国男さんが
「で、あいちゃんは今いくつなの?」
『えーっと、今28だけど、もうすぐ9になります。』
「違うよ。ドラクエのレベルだよ。」
『え?あーっと。。。確か34、5かな。。。』
ドルマゲス倒した?」
『あ、倒しましたッ。』
「まだまだこれからだね。」
『はぁ。』
「俺は最後の竜が倒せなくてねー。」
『はぁ。。。』
「ま、あいちゃんももう少しすれば分かる時が来るよ。あ、ドラクエやる?」
『え、今からですか?』
「うん、つーか、どんなだったか思い出したい。」
そんな国男さんの要求でワタクシは突如ドラクエをやるハメに!
てかね、正直ちょっと眠たかったよ?お酒もほどよく入ってたしね。
でもワタクシは嫁の立場、断るわけにいかないのですぅぅうううッ。
家族全員が見守る中、慣れない手さばきでコントローラーをこねくり回すワタクシの姿が深夜まで見られたという。。。