ジョージア物語

今日中に携帯代を支払わないと大変な事になるそうです。
何が大変って家族全員の携帯が止められるから。
こんにちはッ。管理人のあいです。
今日のは面白くもなんともないよ?
毎年この季節になると思い出す事がある。
ワタクシがハゲカツラランドに入社した年の冬のことである。
同期入社の同僚Mは身長はたいして変わらないくせに見た目も態度もワタクシの2倍はデカい女だった。
社内では密かに“豆タンク”と呼ばれ親しまれていた。
当然ワタクシも密かに“豆タンク”と呼んで慕っていたし、彼女に彼氏をあてがってやろうと数少ない友達を紹介しては「引き立て役を連れてくるヒドイ女あい」と陰口を叩かれていた。
それでも彼女は持ち前のひとりオールA的な容姿&性格でワタクシを配下においていると思いこんでいた。
その冬もまたここ何年かで恒例に出世した「ジョージアでシールを集めて当てよう!」キャンペーンが大々的に行われ、その余波は社の自動販売機にも押し寄せてきた。
『今年は送ってみようかなぁ』
ワタクシのその一言が悲劇の始まりであった。
ウチは毎日出る空き缶が多いのでその気になればあっという間に貯まってゆくだろう。
しかし、ワタクシの意思をもって行ったその行動は「仲間由紀恵に似ている」と思いこんでいたMの逆鱗に触れたらしく、彼女の攻撃が始まった。
自動販売機の在庫管理一切を取り仕切っていた彼女のはからいで、その日からシールは消えた。
ゴミ箱の空き缶からもシールが消える徹底ぶりだった。
そんなキャンペーンなど最初から存在しないかのように、ただ虚しく応募ハガキだけが自動販売機の片隅にぶら下がっていた。
しかし脳天気なワタクシも、彼女がわざとらしく目の前でシールを捨てて見せたことで彼女の気持ちを知ることとなった。
『ま、いっか。』
こうしてワタクシの短いジョージア物語は終了した。
その後もMは毎年冬になると一生懸命にキャンペーンに参加していたが、結局当たらずじまいのまま退職してしまった。
また、今年もキャンペーンが始まったそうですね。
「サラウンドシステムどうしても欲しいんだッ(涙)」
そんな友人の頼みでまたシールを集めることになりました。。。